中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

【23年9月議会/最終日】中川ゆう子の討論全文

2023年11月20日 3:44 pm
カテゴリ: 活動報告

議第97号 徳山ダム上流域の山林取得について

旧徳山村村民が自身の土地に立ち入るための道路整備の約束が反故にされすすめられているため、公有地化事業そのものに反対します。

▶︎採決結果 可決

賛成:45 自民、県民クラブ、公明、無所属

反対:1 共産(中川)

請願第5号 「健康保険証の存続を求める意見書(案)」の採択を求める請願

請願第7号 「健康保険証」の存続を国に求める意見書提出の請願

請願第8号 健康保険証の廃止をしないよう求める意見書を政府に送付することを求める請願

いずれも健康保険証の存続を求めるものですので一括して申し上げます。

今回、3団体から様々な視点で問題点が出されているように、来年秋の廃止について延長、中止を求める声が大きくなっております。

マイナンバーの誤情報紐付けは、総点検の中間報告を合わせると8000件以上にのぼっています。

保険情報を元に診察、処方が行われるため、本来はデータ登録に1つでも誤りがあることは命にかかわるため、全国保険医団体連合会は「医療者は共有データの信憑性を疑わないといけなくなる」と声明をだされています。医療の質の向上どころか、医療ミスを招きかねず非常に深刻な問題です。

マイナ保険証による資格確認件数は6月以降3ヶ月連続で減少しており、マイナ保険証の利用者は5%を割り込んでおります。

マイナ保険証のメリットだと言われている共有データの閲覧状況も連続して減少しており、国民にはほとんど使われていません。95%が現行の保険証を利用している中で、廃止こそ非現実的な対応です。

また、介護施設入所者や障がいがある方など様々な理由でマイナカードを所有、管理できないケースが想定されていないことも問題です。

デジタル化は安全性・正確性とともに、誰一人取り残さない、ユーザーの利便性向上が前提であるべきですが、むしろその枠から排除される存在を生み出しているのが現実であり、根本的にスタート地点が間違っているのではないかと感じます。

こうした問題に対し政府は、マイナ保険証を持たない保険資格者すべてに、資格確認書を送付するという新たな方針を出し、その数は数千万枚と言われますが、そうであるならなぜ現行の保険証を廃止しなくてはならないか、説明ができなくなっています。

現行の保険証を存続すれば問題ないのではないでしょうか。この問題は国民皆保険制度の崩壊につながりかねません。

現在政府は、廃止時期の見直しについて、総点検後に対応するとしていることから、この時期に、現行保険証の存続を求める意見書を採択することは非常に重要です。請願の採択と意見書提出を主張します。

▶︎採決結果 不採択

不採択:45 自民、県民クラブ、公明、無所属

採択:1 共産(中川)

請願第号 インボイス制度の実施を一旦中止することを求める意見書を、政府に送付することを求める請願

現在、請願提出者である岐阜県商工団体連合会は、県内各地でインボイス制度の説明会を開催されていますが、その反響は想定以上であり、どの会場も大きい会場に変更しないといけない状況だそうです。対象となる事業者、県民のみなさんの不安と戸惑いの現れであると感じます。

消費税は赤字でも課税されます。異常な物価高騰の中で、実質さらなる増税であるインボイスは、値上げできない中小、小規模事業者にとって廃業の危機をまねきかねません。さらに、これまで以上の物価高騰も引き起こしかねず、結果として全国民の生活を直撃するものになります。

こうした問題をうけ、事業者だけでなく反対の声は広がっております。インボイス制度を考えるフリーランスの会によるオンライン署名は、9月30日現在で国内最多のオンライン署名数54万人を超えました。

コロナ禍と物価高騰から地域経済を守り発展させる役割である地方自治体にとっても非常に深刻な問題です。

中止や延期、見直しを求める意見書は、シルバー人材センター関連を含め、全自治体の2割にあたる367自治体に上っています。

今月からインボイス制度は開始されましたが、中止延期を求める声は日に日に大きくなっており、県議会としても請願を採択すべきです。

▶︎採決結果 不採択

不採択:45 自民、県民クラブ、公明、無所属

採択:1 共産(中川)

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