2024年1月16日 11:26 am

カテゴリ： ゆう子の一言

ケアラー支援条例制定に向けて動いています

「ケアラー（※）」が孤立することなく、社会全体で支えられる仕組みを作ることは政治の責任。
ということで、岐阜県議会で、ケアラー支援条例（仮）の制定を目指して超党派の検討委員会がスタートしました。

検討委員会で意見を出したのは私だけでしたが、参考までに画像添付します。


気になったのは、民間の支援団体等の「役割」を条例で定めていることです。（第9条）
例えば、こども食堂や女性の居場所づくりは、困難を抱える方が孤立しないよう草の根で広がった住民主体の自由な取り組みです。
支援する／支援されるという枠組みを超えた活動の中で、お互いSOSを察知することもできます。
議員提案で制定した他自治体の条例ではほとんど、支援団体の活動の重要性を提示しその活動を応援していくんだ！という条文になっています。
岐阜県議会案のようにわざわざ役割を規定することにどんな効果があるんだろうと、疑問を感じました。

もう一つは、こうした草の根の活動が広がった背景には、あまりにも公的制度が不足しているという問題があります。
この問題を避けて共助頼みにする流れは危険です。

残念ながら、意見1については他の委員の賛同を得られず条例案を改正することはできませんでしたが、皆さんからの意見を伺いもっとブラッシュアップさせたいです。
ケアラー支援条例は作って終わりではなく「公助」を充実させる力にしたいと思っています。

※ケアラー　無償で家族や身近な人を看護、介護、日常生生活の世話をしている人。精神的、体力的、経済的な負担がある。

▼条例案は岐阜県議会ホームページで
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/gikai/335377.html