中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

【6月議会】質問と答弁7 生理の貧困への対策と女性支援について。

2021年7月6日 3:00 pm
カテゴリ: 活動報告

議会質問と答弁6.生理の貧困への対策と女性支援について

今回の補正予算に、女性のつながりサポート事業1500万円が計上されています。財源は全額国庫で、「生理の貧困」問題にこたえた予算です。

経済的理由で生理用品が買えない「生理の貧困」問題がコロナ禍で顕在化しましたが、無理解による「なぜ女性だけ支援をするのか?」という声も聞こえます。生理は出産のための生理現象であり、私たちはみな、その出産によって女性から生まれました。今も、これからも、命を生み出していくためには、性別にかかわらず皆が生理の貧困に理解を深める必要があると感じています。

こうした無理解は、支援を進めていくことの障害になりますし、まだまだ自己責任に陥って相談に結びつかない方も多いと感じます。必要な方が声を出せない状況を作ることのないよう、息の長い取り組みを期待しております。

生理の貧困は経済的困窮の問題だけではありません。DV、保護者から必要な生理用品を買い与えてもらえないネグレクト、父子家庭で父親の理解がないなど、その背景は人それぞれです。

しかし、県内の小中学校では、市町村や学校によって生理用品の扱いが異なり、生理用品を使ったら新しい物を買って返す、1つ借りたら2つ返すなど、ローカルルールのようなものもあるようです。生理の貧困問題に答えるものにするために、必要な時にすぐに入手できるよう公共のトイレに生理用品を常設する取り組みや、小中高、大学との連携など欠かせません。

そこで2点質問します。

1点目,行政や公的相談窓口へのハードルが高く、情報も少ないのが現実です。「誰一人取り残さない女性支援のあり方について」今後の取り組み方針をお聞きします。

【子ども・女性局長】

新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受け、 「生理の貧困」の問題が顕在化したことから、県では緊急的な支援として生理用品の配布を行うことといたしました。

「生理の貧困」については、社会的な理解が浸透していないことから、他人に相談しづらい方、相談窓口に行くことをためらう方に配慮し、ネットによる申込みを受付けることとしております。

一方、「生理の貧困」の背景には、経済的困窮等解決すべき様々な課題があります。このため、生理用品の配布だけではなく、これをきっかけにNPO法人の知見や能力を活用し、支援にたどり着けない女性には訪間相談により不安や悩みを聞き取り、必要とする支援を受けられる窓口につなぐ取組みを行ってまいります。

さらに、孤独・孤立などの不安を抱えた女性たちが気軽に集まり悩みの共有や情報交換などが行える場を提供するなど、女性の気待ちに寄り添ったきめ細かな支援を行い、誰一人取り残さない女性交援に向け、取り組んでまいります。

<質問>

2点目で、今回の補正予算はネットを経由したりNPO団体を通じて使われるということですので、それを踏まえて、2点目は教育長にお聞きします。

ネットやNPO団体にアクセスすることが難しい小中高の児童・生徒に対する生理用品の配布については、敷居の低い支援と子どもたちへの発信が必要と考えます。保健室ではなくトイレへの常設を検討できないでしょうか。小中高の女子児童・生徒への支援と発信についてお考えをお聞きします。

【教育長】

現在、県内の小中学校や県立高校、特別支援学校では、児童生徒に配布するための生理用品を常備していますが、その多くは保健室などで教員から受け取る形をとっています。

しかしながら、こうした、教員が配布する方法では、児童生徒が人目を気にして申し出ることが難しい場合もあると想定されるため、県立高校のうちⅠ校と高山市立の小中学校では、トイレに生理用品を備え置く形をとっています。

今後は、この取組みを参考に、県立高校、特別交接学校において、児童生徒に返却を求めず、気兼ねなく生理用品を手にすることができるよう、検討してまいります。

さらに、市町村に対し、県での検討状況や先進的な事例を紹介しながら、各学校の状況に応じた対応ができるよう働きかけでまいります。

併せて、学校では必要な際に生理用品を受け取ることができることなどについて、ホームルームや教育相談、保護者懇談などの機会を通じて、児童生徒、保護者に丁寧に周知してまいります。

 

2021.7.2

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