2021年3月15日 9:35 am

カテゴリ： 活動報告

2021年3月議会,質問内容。予防的なPCR検査(社会的検査)の対象拡大について。３月１２日。(要旨)

続いて、感染への備えと再流行を防ぐための具体的提案を質問します。予防的なPCR検査(社会的検査)の対象拡大について、健康福祉部長にお聞きします。

再流行を防ぐためには徹底して無症状感染者を見つけ出す社会的検査を、と前回の議会で質問いたしました。2，3月にモデル事業で始まった岐阜市内の高齢者施設従業員等を対象にした予防的PCR検査は、集団感染に発展する前に無症状者を探しケアするものであり、実現に尽カいただいた関係者の皆様に心から感謝申しあげます。

岐阜市によると３月１０日時点で１２５力所、３５２６人が申し込まれ、申請率は、対象施設の54.6％、従事者のおよそ65％にもとのことでした。このニュースが報道された時、複数の福祉、医療施設から、岐阜市だけでなく他自治体や対象施設を広げてほしいという要望や、効果的な検査頻度で実施してほしいなど、拡充を望む声が届いています。

そこで健康福祉部長にお聞きします。新年度予算には予算が計上されていないようですが、検査頻度検査対象、対象自治体の拡大等、予防的なPCR検査(社会的検査)の対象拡大について、今後の取り組み方針をお聞きします。

＜答弁＞ 健康福祉部長

本県においては、高齢者施設について岐阜市と、外国人県民について可児市と連携し、予防的検査のモデル事業を行うとともに、国と連携し、感染拡大の予兆探知のためのモニタリング検査を実施しているところでございます。

このうち、議員が言及されました高齢者施設における予防的PCR検査はI月9日の「非常事態緊急対策」に盛り込んだもので;岐阜市と連携し、月1回を目途として、年度末にかけてモデル事業を進めております。

現時点で、１２５施設３，５２６人の検査を年度内に完了する見込みでありますが、同時に、検査方法の多様化、検査頻度、施設に検査に応じていただくための働きかけなど、モデル事業に係る検証も並行して進めているところでございます。

その上で、来年度におきましては、対象地域を人口あたりの感染者数の多い市町村や過去に福祉施設でクラスターが発生した地域などに拡大するとともに、対象施設を障がい者入所施設にも拡げてまいりたいと考えており、3月5日の県対策協議会において、市町村に呼び掛けたところでございます。また、検査頻度も、感染が拡大した場合の機動的検査として高めていくことも検討してまいります。

＜中川 再質問＞

感染者の多い市町村に拡大するとのことだが、緊急事態宣言を延長した都道府県と同レベルで検査対象を拡大するべきではないか。また、新年度の予算措置がされていないが、予算措置を検討すべきではないか。

 ＜答弁＞健康福祉部長

まず、最初に、拡大の方針についてでございます。まずは、来年度におきましては、対象地域を人口あたりの感染者数の多い市町村や過去に福祉施設などでクラスターが発生した地域などに拡大をしてまいりたいと思います。

そういった状況を踏まえまして専門家の意見も踏まえながら、検査対象者の拡大や検査方法のあり方についても費用対効果の面から検証したうえで、拡大について検討しでまいりたいというふうに考えております。

次に予算化の面でございます。予算としましては、当初予算に盛り込んでおります一般的な検査体制整備のための予算を活用することとしておりまして、対象団体等の詳細がまとまった段階で改めて制度化を図ってまいりたいというふうに考えております。

＜＜中川 再々質問＞＞

市町村を限定せず、全県的に実施するべきではないか。また、4月からの実施を目指す必要があるのではないか。

＜答弁＞ 健康福祉部長

全県的な拡大についてでございますけども、高齢者、障がい者施設だけで全県的に5，300か所、8万人以上の職員でございますので、そういった方々すべてやるということは定期的にやるということを含めて、費用対効果や回数の面でも大変だというふうに考えておりますので、まずは先ほど申しましたように、感染拡大が広がっている市町村、過去にクラスターが出た市町村をはじめにやっていって、将来的に全県的なところを目標にしてまいりたいというふうに考えております。

4月からやってはどうかということでございますけれども、既存の検査用の予算がございますので、市町村について、検査の方法とか施設が決まり次第、4月からできるところは早急に実施してまいりたいと考えております。

予防的なPCR検査(社会的検査)の対象拡大について質問をしました。モデル事業を増やしていきたいです。