中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

12月本会議、質問1.来年度の予算編成方針と県財政の課題について (1)来年度予算の重点、優先順位について

2020年12月14日 5:00 pm
カテゴリ: その他

質問1.来年度の予算編成方針と県財政の課題について 。(1)来年度予算の重点、優先順位について。

来年度、岐阜県では、今年度当初予算比で150億円の減収になるとの試算がしめされています。そのため予算編成においては、農政部と商工労働部の予算は20%削減、その他は10%削減(健康福祉部以外)という方針で進められているとおききしています。

しかし、どの予算も一律に削減するのではなく、廃止や休止もふくめ、ゼロにするものと維持するものの両面で検討されているとの説明であるので、その重点、優先順位について知事に質問します。

公共事業においては、近年の自然災害の多発を受け、まずは老朽化した道路や橋、トンネルなどの社会資本の改修や不足している避難所整備が最優先で求められています。またコロナ渦において、医療、福祉、教育に加え小規模事業者や雇用分野の対策が緊急的に必要であると感じます。

医療や小規模事業者については、あとの質問で詳しく述べますが、教育現場では感染防止や駆け足の授業の中で高いストレスにさらされている子どもたちへの手厚いサポートを求める声、保育や福祉現場では感染防止のための業務が増えており対応するため職員を増やしたいという要望も寄せられています。

そのためこうした分野はむしろ充実させるべきであり、新たな道路建設や、多額の費用と県職員の負担が増えるイベントなどは思い切って削減をしていく必要があると私は考えております。

→そこでお聴きします。来年度予算編成にあたっての重点、優先順位についてどのように考えていらっしゃるか、お考えをお聞きします

答弁 知事

一昨日もご答弁申し上げたところでございますが、来年度当初予算編成における最重点課題は、何と言っても我々が現在直面しております最大の危機事案であります、新型コロナ対策でございます。

まず、医療提供体制の整備にあたり、検査体制の充実、必要な病床、宿泊療養施設の確保、個人防護具など必要な物資の確保、福祉施設等における感染対策の徹底などを行ってまいります。

次に、生活に困窮きれた方々への支援として、生活福祉貸金貸付の継続、相談体制の強化などの・生浩文援、失業された方々と企業とのマッチング、職業訓練の強化など、雇用維持・就労支援を連動させ、実施してまいります。

また、中小・小規模事業者に対しましても、コロナ禍に対応した県制度融資費金の貸付などにより経営を下支えするとともに、アフターコロナに対応した新分野進出、事業転換を支接してまいります。

さらに、教育分野では。オンライン学習環境の整備をさらに進めるとともに、児童生徒への学習支援、心のケアを担う人材を配置するなど、きめ細かに対応してまいります。

このほか、危機に備えた防災・減災対策につきましても、今和2年7月豪雨の被災箇所の着実な復旧、緊急輸送道路の整備や河川改良、避難所環境の改善のための市町村支援の継続など「想定外の常態化」への対応に加え、社会資本の長寿命化対策の計画的な実施なども進めてまいります。

また、豚熱対策につきましても、養豚業の再開支援に加え、家畜防疫体制の強化に向けた必要な施設整備を着実に取り組んでまいります。議員ご指摘のイベント事業につきましては、コロナ禍の影響を含めて十分に精査してまいります。

なお、今年度延期を余儀なくされた「ねんりんピック岐阜2021」、あるいは「エンジンOlin岐阜」などにつきましては、経費;体制などについてしっかりと効率化を図ってまいりたいと思っております。

県民の皆さんの生活や営業に関わる大切なことがらです。県民の皆さんに届くような予算を求めていきます。

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