中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

6月議会質問(1)公立学校のブロック塀や非構造部材の総点検と今後の対応について

2018年7月6日 7:08 am
カテゴリ: 活動報告

公立学校のブロック塀や非構造部材の総点検と今後の対応について

質問するにあたり、6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震でお亡くなりになられた方々に心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。

中でも、高槻市の小学校で起きたブロック塀倒壊による死亡事故については、最も安全であるべき学校が危険な場所になっていたことに、耐えがたいショックを受けています。

ブロック塀をはじめ窓枠、天井、照明器部などの非構造部材の耐震化については、これまでも、文科省でチェックリストやガイドブックを策定し対策の必要性を周知されているようですが、実際のところ現場では建物の耐震化に比べ、対策が遅れているようです。

岐阜県においては非構造部材の安全対策として、今年度、県内の特別支援学校2校でつり天井の撤去工事が行われることになっていますが、文科省の統計によると、いまだ安全対策が未実施の施設は、県内の小中学校を中心に200棟以上にも上っています。

建物が耐震化されていても、非構造部材の耐震化ができていなければ、怪我や命の危険に直結するものです。撤去や補強は、最優先で行うべきと考えています。また、県においては今後も定期的なチェックをお願いします。

今回の事故を受け、県教育委員会や県内市町村教育委員会ではブロック塀の調査を行っており、小中学校を含め県内の公立学校59校84カ所で危険が明らかになっております。新聞報道によると、一部の教育委員会では予算の関係で撤去の目途がついていないとのことで、ここに課題があると感じます。

そこで教育長にお聞きします。

地震後、県教育委員会に置いてはブロック塀の再点検は行われたが、非構造部材も含めて早急に総点検を行っていただきたい。

また、県立学校だけでなく、県内の小中の学校で総点検し早急に対応ができるよう市町村と連携し進めてほしいと思いますが、今後の対応をうかがいます。

教育長の答弁

まず公立学校につきましては、建築基準に適合していないブロック塀について、立ち入り禁止などの応急措置を行うとともに、道路に面したブロック塀については、優先的に撤去するよう対応を進めております。

また、建物内のガラス・建具などの非構造部材についても、これまでの定期点検に加え、改めてチェックリストを作成して、広く校内の総点検を行い、危険個所の解消に向け、早急な対策を講じてまいります。

一方、17の市町村において、幼稚園や小中学校のブロック塀に建築基準に適合しないものが確認されております。このため、先ほど申し上げました県立学校の取り組みに係る情報提供や助言を行い、早期に適切な対応が図られるよう働きかけてまいります。

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