中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

中川ゆう子県議会ニュース2017年3月号(WEB版)

2017年3月10日 3:22 am
カテゴリ: 活動報告

12月議会質問 県政を一歩一歩、前へ

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今月の一枚

色々な事情を抱えながら「働けない」「外に出られない」「人間関係が苦手」など社会に一歩を踏み出せずにいる人が「参加すると元気になれる、ひとりじゃなかった」と感じられるような居場所を、と開設された岐阜市の「いっぽいっぽ」でお話をお聴きしました。先進事例として全県に広げたいですね。(右端が中川ゆう子)

県内139件の「介護保険ペナルティ」実態を告発し、その改善を迫る。

中川ゆう子はこの12月議会で4項目について質問。今号ではそのうち、「介護保険制度について」「ひきこもり支援の前進」をご報告します。「TPPの問題点と影響」は1月号でご報告済み。「森林環境税事業の課題」については、次号以降で詳しくご報告します。

ペナルティの実態を告発し、現状をどう改善するか質問しました

介護保険制度は「みんなで支える老後の安心」を合言葉に作られました。しかし、特別養護老人ホームの入居要件が「原則、要介護3以上」と改定されるなど、制度開始16年目の現在、当初の合言葉からかけ離れた介護の実態が浮き彫りに。サービスの給付削減が行われる一方、保険料は上がり続け(下グラフ参照)この状況下で顕著になったのが介護保険料の滞納者数の増加。1か月以上の未納者の数は14,779人にのぼり、そのうち少なくとも139人がサービス制限などのペナルティ(※1)を受けていることが中川ゆう子の質問で明らかになりました。
※1 介護保険料は原則年金から天引きされるが、年金を担保に生活費を借りたりした場合は天引きされない。認知症や納付書の見落としで無自覚なまま滞納になるケースも。過去の滞納により介護を受ける際の負担増や、サービス制限などのペナルティ(=罰則)が発生する。問題は2年以上前の滞納分は払えないことと、サービス利用時に初めて判明すること。

介護保険料グラフ

Q、中川ゆう子

保険料はさらに引き上がる見込み。国に対し公費の増額を求めるべきと考えるが、いかがか。

A、健康福祉部長

全国知事会として「制度が将来にわたり安定したものとなるよう、介護報酬の設定や保険料と国・地方の負担のあり方を含め、必要な制度改正を図るように」と要望を行った。

Q、中川ゆう子

認知症や制度の複雑さが原因でペナルティが課され必要な介護が受けられないケースもある。これは制度そのものの欠陥であり、ペナルティ状態が続くとかえって重症化を招きかねない。制度の改善が必要では、と思う。細やかな実態把握とともに、制度の改善が必要ではないか?

A、健康福祉部長

最新の調査で1か月以上の未納者は14,779人。市町村の運用状況を踏まえ、必要な対応を行っていく。

Q、中川ゆう子

「必要な対応を行っていく」ということだが、2年以上前の滞納は払うことすらできず、悪質でない場合でもペナルティが課せられるという、制度上解決策がないのが現状。市町村や現場の個別対応だけでは防ぎようがない。高齢者にとって冷たい仕組みである。県として実態把握をし、利用料減免や救済措置など新たな対応策が必要と考えるが、いかがか。

A、健康福祉部長

まずは保険者である市町村で関係法令の趣旨に従い適切に運用されることが重要。状況を十分踏まえ、市町村の意見も聴きながら、適切な対応を検討してきたい。

岩原さん懇談

ひきこもり支援と居場所づくり。その一歩先にあるものとは

Q、中川ゆう子

「県ひきこもり支援センター」が設置された。職員2人体制では厳しいと思うが、増員の予定は。

A、健康福祉部次長(医療・保険担当)

開設後6ヶ月間で、電話75件、面接64件の相談。東濃・飛騨圏域で2回行った出張相談には計7名が参加。現時点では今後の相談動向などを注視していきたい。

Q、中川ゆう子

就労支援や医療面での相談だけでなく、自己肯定感を取り戻す支援が必要。今後の方向性は。また、岐阜市が行っている「いっぽいっぽ」などの社会的居場所事業について、その必要性をどのように認識しているか。

A、健康福祉部次長(医療・保険担当)

日常生活支援からはじまり、次に居場所の提供など社会参加を促すこと、就労支援による経済的自立と、段階に応じた支援が必要。居場所事業については、有効なものと考えている。今後は先進事例の情報を集め、効果的に支援していく方策を検討していきたい。

いっぽいっぽ

中川ゆう子が考えるひきこもり支援

内閣府の調査では「いつか夢を実現させる仕事に就きたい」と回答したひきこもり状態の人が6割を占めました。社会の一員として自分の人生を歩みたいと模索している姿が伺えます。この意欲を引き出すためには、何より自己肯定感を取り戻すきっかけ作り。どんな小さな成功体験でも、みんなで分かち合い、喜びあえる居場所づくりが、支援の第一歩です。

12月議会で賛否が分かれた主な議案への各会派の態度一覧

星とり

この一か月の活動報告、その他

裏面

「しずか」に見守る

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「予算書との終わりなき戦い」

予算議会ともいわれる3月議会は、地方議員にとって最も大変な議会。自治体が何をしようとしているかは、予算書に明確に現れます。どんな事業費がいくら付いているかで、県民にどんな影響があるのかを見ていきます。しかし、一筋縄ではいきません。予算書には抽象的な事業名しか書いてないからです。その一つ一つを担当課から聞き取り、意味を理解し、判断する。骨の折れる作業に歯を食いしばって取り組むのです。この大切な「ひとり野党」としての役割、中川さんには頑張って欲しい。

前県議会議員 大須賀 志津香

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