2015年10月23日 5:00 am
カテゴリ: 活動報告
3日間、みっちり
産業振興、自然エネルギー活用を学ぶ
1日目、バイオエタノール製造施設
1日目はバイオエタノール製造施設へ。サトウキビを車の燃料にという取り組みです。化石燃料から自然エネルギーへの転換の中で注目されているバイオエタノールですが、一方で原料がトウモロコシだったりして「人間と車で食料を食い合っている」と指摘されたりもします。こちらでは、もともと捨てていたというサトウキビから砂糖を作った残りを使う製法。沖縄県内のサトウキビ生産の半分が宮古島だというので、地域の特性に合った発想だと思います。岐阜県だとどんな取り組みができるだろう。将来的には、島内でエネルギーを地産地消させていきたいとのことで、課題も学ぶことができました。
2日目、エネルギー自給自足の取り組み
宮古島市が掲げた「2050年にCO2排出量を今より7割削減する」との思いきった計画がすごい。ということで、昨日に引き続き、1日かけて宮古島市のエコアイランド政策や市内各地の実施事業をくまなく見てきました。この宣言の背景には、川が無いため地下水に頼らざるを得なかったり、離島のため食料やエネルギーの島外に依存せざるを得なかったりという現状があります。エネルギーの自給自足はまだ実証実験段階ですが、地域特性によって効果が異なるなど重要な教訓も多いようです。担当職員は、経済発展と低炭素社会を両立させることはかなりの苦労があると仰っていたように簡単な道のりではありません。しかし、取り組みが各地で広がれば自然エネルギーへの転換の突破口になるとおもいます。
3日目、雪塩精製工場
地元産業、雪塩精製工場の取り組みを勉強に。製造工程に瞬間蒸発を取り入れることで、ふわふわの雪塩を精製することに成功。出荷は40kgから1tに激増させることができ一大産業になったとのこと。宮古島では進学で島外に出た若者がほとんど帰ってこず人口減少が課題だそう。ネックは就職先の少なさ。どこも深刻度に違いはあれ、課題は全国的に共通しています。やっぱりこういう地元に根付いた地元産業に光をあてたいですね。