中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

6月議会質問⁽4⁾リニア中央新幹線の非常口工事における陥没事故を受けた対応について

2019年7月5日 4:47 am
カテゴリ: 活動報告

リニア中央新幹線の非常口工事における陥没事故を受けた対応について

リニア中央新幹線は2027年の開業を目指し、国家プロジェクトとして進められているが、沿線では様々な問題が発生しています。

たとえば、南アルプスを貫く工事では、大井川の流量が減少し、沢が枯れたり南アルプスの貴重な動植物の減少が予測されるなどJR東海のリスク管理や認識に静岡県からは厳しい指摘がだされています。
現在の技術水準では、難工事が予測される地域や、これら貴重な動植物や水環境を避けることは残念ながら不可能であり、こうした点からもリニア新幹線は実用化には至っていないまだまだ発展途上の技術であるのではと考えるところです。

4月8日、中津川市山口地内で掘削中の非常口トンネルの地上部が崩落し、地上に直径8メートル、深さ5メートルもの陥没事故が起きました。

4日にトンネル内で崩落が発生し、8日にその真上部分の土砂が崩落したことによるものです。
近くには民家があり、今回はたまたま人的被害がありませんでしたが、一歩間違ったら人命にかかわる大変な事故になるものでした。

地元の方によると、この現場付近は何度も地滑りが起きており、県の砂防指定地域もなっている軟弱な地盤です。

先日、JR東海から発注を受けて工事を行っていた、鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、崩落はもろい地層に適さない工法を行ったことが原因であると公表しました。

直接的な原因は工法が適してなかったということですが、今回の現場はトンネルから地上まで20メートル弱。土被りが小さい場所なのに、なぜ適していないとされる工法を選定したのか。地質の把握に課題はないのかなど、さらなる検証はどうしても必要です。

とくに、今後、この工事はリニア新幹線の本線を掘る工事に入っていきます。民家の真下をトンネルが掘り進む計画や、今後30年間の間にずれる可能性が高いといわれるアデラ断層帯の中を掘り進む、大変な難工事になります。
そのため、住宅の真下で今回のような崩落がおきたり、家が傾いたりすることを地元の皆さんは危惧しておられます。

まずは、今回の事故原因と検証をしっかり行い、教訓を作ってほしいと地元の皆さんは切に願っておられます。

そこでお聞きします。

JR東海に対する工事の中断と自己検証の要求について

中川ゆう子の質問

事故後、JRは工期に影響がないと説明しました。しかし、住民の安心安全に関わる事態であり、一旦ストップするべきだと考える。JRに対し、事故の検証を要求すべきと考えるが、いかがでしょうか。

都市公園整備局長の答弁

JR東海に対する工事の中断と自己検証の要求についてお答えいたします。
県では、事故の発生を受け、直ちにJR東海側に対して、原因の究明と再発の防止、さらに、他工区における一層慎重な工事の実施を申し入れたところです。

事故発生以降、掘削工事は中断しており、JR東海も加わったうえで、工事の発注者である機構により、再発防止に向けた陥没の原因の検証と対策の検討がなされておりますが、現在、県からそれについての説明を求めているところです。
なお、県の今後の対応につきましては、のちほど、環境生活部長から答弁を申し上げます。

陥没事故を受けた環境影響調査の実施について

中川ゆう子の質問

工事前に実施された環境影響評価では、地盤沈下対策についても述べられています。地盤沈下が起きないように環境保全措置が検討され、土被りが小さく条件が良くない場合には適切な構造や工法を用いることが記されていますが、実際にはこのような事故が起きました。

環境影響調査は、大規模開発事業などによる環境への影響を事前に調査するものですが、こうした事故が発生したことを受けて、JRに対し、再度、環境影響調査を実施することを求めるべきでないかと考えますが、いかがでしょうか。

環境生活部長の答弁

県は、JR東海が作成した環境影響評価準備書に対する岐阜県知事意見書において、「施設の工事計画や環境保全措置について、必要に応じて環境影響評価審査会を開催し、さらに環境保全上の意見を提出することとしているので、これを環境保全措置に十分反映すること。」を求めております。

こうした中、JR東海は、平成26年8月に環境影響評価書を作成し、中央アルプストンネル工事山口工区については、平成29年5月に、環境保全に関する計画を公表していました。

この計画の中では、環境保全措置として、土被りが小さく、地山の地質条件が良くない場合には補助工法を採用することで、地盤沈下の影響を回避または低減できるとしておりましたが、実際には陥没が発生しました。
このため、県としては、環境影響評価の過程で申しあげた意見を踏まえた対応として、JR東海に陥没の原因と対策の説明を求めているところであり、今後、審査会を開催し、専門家の意見を聞いたうえで、JR東海に対し、必要に応じ追加的な調査や環境保全措置を求めてまいります。

中川ゆう子の再質問

工事の再開は事業者にゆだねられており、だからこそ強く要望していくべき。環境生活部長の答弁では環境アセスに基づいて検証を行っていくとのことだが、検証をしながら工事を進めていくのはありえないと思う。中止についても申し入れるべき。

環境影響評価について、条例では、職員による実施調査ができるとある。ぜひ行ってほしい。軽微な影響ではなく、地上部が崩落し穴が開いており、大きな事故だと思う。職員による調査を視野に入れた対応なのか聞かせてもらいたい。

環境生活部長の再答弁

追加の質問に対してお答えします。都市公園整備局長にご質問がございました工事の中断についてでございますが、私のほうから回答させていただきます。

県といたしましては、審査会の意見を踏まえ必要に応じて追加的な調査や環境保全措置を求めていく旨をJR東海にお伝えしております。県としましては、県とのやり取りが終了するまでは再開されないと考えており、その旨要請もしているところでございます。

職員の調査についてでございますけれども、6月18日に現場に職員が赴きまして、その実情については確認をしているところでございます。

中川ゆう子の再々質問

実施調査について。職員が現場に行ったことは聞いているが、実施調査は条例に基づいて行うもの。条例に基づいて対応をしてほしい。

実施調査をできるというところまでだが、第三者目線で事故を検証していくという意味では非常に有効だと思うが、対応を再度考えていただきたい

環境生活部長の再々答弁

ただいまのご質問につきましては、今、JR東海のほうに陥没の原因、対策の説明を求めているところでございます。今後、審査会を開催し、専門家の意見を聞いて、必要な措置を講じてまいりますので、そうしたところで判断してまいります。

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