2015年11月26日 3:28 am
カテゴリ: 活動報告
特集 9月県議会
くらし密着型の県政にしたい
未来会館の存続を求めてこられたみなさんの運動が実り、「ぎふ清流文化プラザ」として再開されました。写真は日本共産党岐阜市議団と一緒に見学をした時のものです。財政難が要因の閉鎖でしたが、これを機に従来型のハコモノ行政を見直し、既存施設を積極的に活用することも必要だと感じます。
一気に読める9月県議会(下)
9月議会では4項目質問をしました。今号では「国民健康保険」「公共交通政策」「未届け老人ホーム」の3項目を取り上げます。「航空宇宙博物館」は11月号でご報告させて頂きました。②「払いたくても払えない」国保の実態を問う
Q、中川ゆう子
2018年に国民健康保険事業は新制度になり、県が運営主体に加わり、市町村ごとに保険料の元となる納付金を決めることになるが、元々国保料は所得と比べ高く、払いたくても払えない加入者が増加している状況は深刻。制度の構造的矛盾と、実態をどう捉えているか。A、知事
高齢者や非正規雇用など所得の低い方が、加入者の7割以上に達している。増大する医療費を所得の低い方々の保険料で賄う財政構造になっていると理解している。Q、中川ゆう子
全国知事会では、1兆円規模の国庫負担増が必要と発言があったが、知事はどのようなお考えか。A、知事
ご指摘のように構造の問題が残っている。「協会けんぽ」並みの保険料にするには、1兆円が必要という構造問題の大きさを端的に示された。今後、国民的な議論を行っていく必要がある。Q、中川ゆう子
滞納世帯の多くは年間の所得が200万円未満。高い保険料によって更に生活が追い詰められたり、保険証がない世帯が生まれている加入者の深刻な実態をつかみ、「払える保険料」を追求すべきと考えるが、いかがか。A、健康福祉部長
被保険者の代表の方、市町村の担当の方と日常的に意見交換しながら考える。③交通空白地区に15万人、公共交通の拡充を
Q、中川ゆう子
2013年に「交通政策基本法」が制定された。「交通弱者の移動手段の確保」などが盛り込まれ、全国的にコミュニティバスなどの導入が進んでいる。10年後には団塊の世代も車を手離される時期になり、多くの方が移動手段に不安を感じている。住民の移動権を守るために、県として積極的に自治体の取り組みを応援すべき。移動制約者の実態と、コミュニティバスの現状は。A、都市公園整備局長
鉄道駅から1km以上、バス停から600m以上離れた地域の人口は7.6%。33市町村の567路線が県の補助を受けている。Q、中川ゆう子
高齢化率が高い地区のコミュニティバスにも支援が必要と考えるが、いかがか。A、都市公園整備局長
財政支援については人口集積が低く存続が危ぶまれる路線に限ることとした。Q、中川ゆう子
自治体によって実態は異なるが、県民の移動権を保障するべき。自治体任せでなく、将来を見越し、安心して利用できる公共交通の政策を県として持つべきと考えるが、いかがか。A、都市公園整備局長
公共的な観点から議論するための協議会を設けている。ご指摘の通り、公共交通の確保に向けた課題は地域ごとに異なる。政策はまずは市町村が定めるべきで、市町村の取り組みに注目するとともに、必要な助言・情報提供を行う。④なんとかしたい、介護施設の不足
Q、中川ゆう子
ある老人ホーム入居者のご家族から相談が寄せられた。「真夏の昼間にエアコンをつけさせてもらえない」「家族から差し入れがあると食事を抜かれる」「夜は外から鍵をかけられる」などの実態を改善して欲しいと所在地の行政窓口に相談したところ「未届け老人ホーム」であることが発覚し、行政は対応できなかった。こういった未届け老人ホームの実態把握と対応は。A、健康福祉部長
疑わしい施設は県のホームページなどで広く情報提供を呼び掛けている。情報を入手した場合は、サービスの提供度合を把握していく。Q、中川ゆう子
情報把握だけでなく改善させることが重要。未届け施設であっても指導は可能か。また、日常的に出入りするケアマネやヘルパーなどにも積極的に働きかけるべきと思うがどうか。A、健康福祉部長
未届けであっても指導していく。情報は色々な角度から集め、把握していく。Q、中川ゆう子
入居費用は一般の老人ホームより安く、生活保護受給者や少ない年金で介護が必要な方は藁をも掴む思いで入居されているのだと思う。背景には施設不足など介護制度の貧困さがある。施設充実の必要性についてはどうか。A、健康福祉部長
計画的に整備していく必要がある。また、在宅サービスの充実にも取り組んでいく。12月議会の日程
11/24 議会運営委員会12/01 開会、議案上程
12/04 請願・陳情提出期限
12/09 一般・代表質問、質疑
12/10 一般・代表質問、質疑
12/11 一般・代表質問、質疑
12/14 常任委員会
12/18 特別委員会、議会運営委員会
12/21 討論・採決、閉会
10.11月の主な活動を紹介します
企画経済委員会でエネルギー施策を調査しました
宮古島の自然エネルギー政策を調査。サトウキビから黒糖を作った「残さ」を捨てないで、バイオエタノールを製造する取り組みなど、島内で自然エネルギーの地産地消を実現させる様々な施策を学びました。経済発展と低炭素社会の両立には困難もありますが、地域特性を活かした自然エネルギーへの転換を広げたい。
第2号、作ってます
現在、広報委員会で9月議会の議会だよりを作っています。6月議会号に寄せられた様々な厳しいご意見を元に、より良い物を目指し超党派で話し合いました。
国と県の架け橋になる
日々の議員活動の中で住民から寄せられた要望について各省庁と意見交換。奨学金や失業給付などの問題点は国での改善が不可欠。くらしの実態を届けました。
リニア沿線住民の思い
リニアのシンポジウムに参加。8割が地下を通る上、断層を横切るリスクなどの危険性と住民の不安を痛感。採算性が不透明なリニアより、在来線の機能強化を。
各地で報告しました
今月も9月議会の報告を各校区にお邪魔して行っています。少人数でも、個人宅でもどんどん伺います。膝をつきあわせた意見交換の中に、県政上のヒントが。
一緒に汗を流しました
市議時代から関わってきた「ふれあい里山の会」の竹チッパー作業に参加。一緒に汗を流しました。竹チップは土に還り、山を育みます。住民主体の治山です。
女性の願いを届けたい
県の母親大会連絡会の県への要望・懇談会に参加。「ひきこもり支援」「子どもの医療費支援」など県政上の課題が盛り沢山。メモを取りながら、耳を傾けました。
傍聴人は、ミタ・・・みんなの議会傍聴記
中川さんは、ご自分の言葉で分かりやすく質問していらしたのが印象的でした。又、四つの課題について、本当によく調べていらして、具体的な事例や数字を出して質問されていて、聴いている人を納得させる内容でした。とても良かったと思います。県内在住 女性(初傍聴)インターネットやテレビでも県議会は傍聴できますが、議場の細かい音までは拾いません。「ただひとりの野党」中川ゆう子の論戦を、臨場感たっぷりの傍聴席から見守って下さい。質問日と項目が確定次第、WEBへの掲載に加えて傍聴ハガキを発送しています。希望者は下記まで。
058-263-4005(FAX:山本宛) kyousan@govt.pref.gifu.jp
質問終了後は時間の許す限り、傍聴者のみなさんと意見交換会をしています。