2015年6月25日 6:55 am
カテゴリ: 活動報告
ポイント分析、6月議会特集
企画経済委員会視察レポート
地場産業に光を
所属している企画経済委員会で、県内の地場産業の実態や土岐市の商業施設を調査しました。土岐市の商業施設「テラスゲート土岐」は、中日本高速道路(株)とネクスコ中日本開発(株)が高速道路以外で初めて開発した事業で、地域連携施設や大型スーパーなどで構成されています。 多くの買い物客でにぎわっていましたが、一方で大型開発による周辺小規模店舗への影響が心配です。興味深いのは、地域連携施設内の出展ブース「チャレンジ区画」です。内装や調理場が最低限整えられており、その分少ない負担で出店できる仕組みです。期間は6か月と短いですが、店舗経営が初めてだという女性店長は「期間終了したら近くで自分の店を持ちたい」と夢を語ってくれました。美濃焼の食器製造業者も訪問しました。長年続けられてきた大量生産方式から少量・多品目生産に生産方法を切り替え、暮らしに根付く美濃焼を追求されています。多品目生産は作業の効率化が大きな課題となりますが、従業員の生の声やアイディアを大切にし、常に業務改善に取り組む姿勢を詳しく調査できました。地場産業にはこうした小規模事業者が多いですが、地元住民がいきいきと働ける場でもあり貴重です。今回の調査をもとに、大型企業優遇や誘致でなく、県内の地場産業に光をあてる施策について議会での議論を深めたいと感じました。
ポイント解説 ココが問題、県議会
議員が議員の口をふさぐ?
6月議会前の議会運営委員会において自民党会派より「一般質問回数を議員一人あたり年間2回までに制限する」という提案がありました。「議会発言の公平性を期すため」との説明ですが、代表質問の権利が無い無所属議員の質問は、事実上半分に制限されます。中川ゆう子県議は「多くの議員が質問に立つことが県政のチェック機能につながる。住民の思いに応えるためにも回数制限すべきでない。会議時間を延長すれば十分対応できる」と主張しました。他委員からも「議会での議論もなくいきなりの制限は納得できない」と反対の意見が出されましたが、賛成者多数で強行されました。住民の代表である議員の質問制限は、住民の口をふさぐことと同じです。県当局や与党にとっては都合が良いかもしれませんが、住民の願いとは逆行しています。こうした動きに負けることなく、常に住民目線で県政をチェックし、議会論戦の場でしっかりただしていくことが必要です。26年度の質問数一覧表
定例会 | 26年6月 | 26年9月 | 26年12月 | 27年3月 |
質問者数※1/議員総数※2 | 18/45 | 16/45 | 15/44 | 16/44 |
この表の通り、昨年度議員総数の50%を超える質問者がいた定例会はなかった。本会議の質問日も概ね15時台には終わっており、むしろ時間は余っている。積極的に発言通告をすれば、一般質問の回数を制限をしなくても質問者数の底上げ及び、会派間の公平性を保つことは可能である。
6月県議会質問予定項目
テーマ | 中身 |
雇用問題 | ブラック企業の実態調査、学生へのブラックバイト啓発など |
旧総合庁舎活用 | 司町にある県の旧総合庁舎の今後の活用方針など |
ひきこもり支援 | 専門の支援センター設置、支援員の増強など |
安保法制・平和 | 安保法制による岐阜県への影響、終戦70周年イベント実施など |
5.6月の主な活動紹介
スタッフ部屋より
スタッフです。今日は市議会の議案説明会に参加してきました。中心議題はやはり、メディアコスモスと、その隣地に移転が計画されている市庁舎の新築。「みんなの森」というなら、申し訳程度の並木道で終わらせず、もっとダイナミックに「みんなの森」にふさわしい緑化整備を進めて欲しいものです。写真は計画地にある県の旧総合庁舎ですが、歴史的価値があるにも関わらず、有効活用がなされていません。奇しくも、同い年の旧県庁舎をもつ金沢市の中心市街地は、美術館エリアと兼六園、現市庁舎と旧県庁舎が一体の物として整備されており、歩きやすい街並み。立ち入り禁止の柵に囲まれた岐阜の実態との違いが鮮明です。県都岐阜市の中心市街地の整備と活性化は、市だけでなく県としても知恵を絞って取り組んでいくべき課題。今後も良い提案ができるよう、調査研究を重ねていきたいと思います。