2016年3月16日 1:59 am
カテゴリ: 活動報告
特別職の「ボーナス」UP?
実質所得は下がり続けているのに・・
中川ゆう子は、今日の本会議にて補正予算のうち、以下のついて反対討論を行いましたのでお知らせします。
議第28号 知事および副知事の給与に関する条例等の一部を改正する条例について
本議案に加え、議第14号中、この28号議案に関連する部分の補正予算についてはそれぞれ同様の理由ですので一括で申し上げます。これは、知事、副知事、県議会議員など特別職の期末手当について、支給割合を現行から0.05か月分引き上げるというものです。県民生活はいまだ苦しい状況がつづいています。今年度の県民世論調査では、暮らし向きが前年に比べ楽になったと答えた方は3.3%、一方苦しくなったと答えた方は一昨年前に比べこの2年で約10ポイントあがり44.9%になりました。実際、ほんの一部の企業で実現した賃上げも、消費税増税や物価上昇により吹き飛ばされ、全体として実質賃金はこの数年で大きく低下しています。
私としても日々こうした県民の生活実態を目の当たりにしており、そうした中で特別職の期末手当を引き上げるということは受け入れがたいもので、とうてい県民の理解が得られるとはおもえません。つねに「先憂後楽」であるべき、と申しあげ、この第28号議案と第14号議案の補正予算中この28号議案に関連する予算について反対します。
討論のポイント
県民の多くが生活実感について、いまだ「苦しい、楽にはならない」と思っている中、年間額で5万円程度、全員分足しても266万400円ほどではありますが、知事や副知事、県会議員など特別職の「ボーナス」を引き上げることには違和感があります。8000億円超の県の全体予算から見れば、本当に微々たるものかもしれませんが、例えば新たに予算化された「ひきこもり支援体制の強化」には110万円、「生活に困窮している子どもの学習支援」には290万円という額を考えれば、僅かな額であっても、県民のくらしを応援する方に振り向けて欲しいというのが率直な感想です。また、予算をチェックする立場の議員から、討論をしている最中にヤジが飛んだことは、とても残念でした。(ス)