中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

どうする?原子力災害対策

2016年8月26日 5:22 am
カテゴリ: 毎日の活動

県の説明会に参加してきました

屋内退避基本の考え方に「?」

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県の原子力災害対策の説明会(岐阜市主催)へ行ってきました。

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福井県に多数の原発があるため、風下の岐阜県では広範囲が原子力対策強化地域になっています。(写真2枚目)基本は「まず屋内退避」とされていますが、6月議会で「熊本地震のような連動型地震の場合は屋内退避が危険なのでは」と原子力防災の矛盾と限界を指摘したばかり。たしか南海トラフ地震では最大4連動が指摘されていたと思います。

今回の説明会では長々と避難対策について説明があったあと、最後に「地震と原発事故がセットで起こった場合は屋内退避は危険な可能性があるので、国に対応を考えるように要請中です。」と。要するに福島原発のような事態になったときの避難方針はまだ明確でないということです。

私が議会で指摘した点をおさえていただけたのは良いけど、避難指示が想定される県民76万人(関ヶ原ルートで放射性物質が入った場合)はいったいどうすれば良いのか。。。もやもやしたまま終わりました。

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岐阜県は福井県で原発事故があった場合の対策を長年にわたって模索しており(写真134枚目)、費やしてきた職員のみなさんの労力も相当なものです。しかし、目に見えない放射能から何万人もの方が避難するのは難しく、防災対策も今ひとつ現実的でないものばかり。

参加者からも「数字のごまかしや机上の空論がある」と指摘されていました。結局のところ、「稼働かどうかではなく原発があるかぎり岐阜県は対策が必要な位置(風下)」との県の説明通り、廃炉にする以外解決できなさそう。

中川ゆう子

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