中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

2025年岐阜県議会第3回定例会(6・7月議会)一般質問議事録(4、夜間中学の設置について)

2025年8月13日 5:20 am
カテゴリ: 活動報告

4、夜間中学の設置について

【質問 中川】

この間、多くの方から質問があった夜間中学の設置について県教育委員会の考え方と今後の取り組みを伺います。

夜間中学とは、当初は、戦後の混乱期に学校に通えなかった方に向けて設置されたのが始まりですが、今では本国で義務教育を修了していない外国籍の方、不登校などで学校に通えないまま卒業した方など、多様な背景を持つ方が学ぶ新たな場としての役割が注目されています。先の可児市議会では、この夜間中学の設置を求める請願が全会一致で採択されるなど、県内各地にニーズがあると感じております。そこで教育長に3点お聞きします。

(1)  体験会への申し込み状況と今後の方針について

教育長は個人的な見解として「各県に1校だけといったところに個人的に非常に違和感がありまして、岐阜市に設置したところで高山の方や中津川の方は学びに来られないわけですから、できれば全県下、5圏域6地区ございますから、そうしたところで展開できればと考えております」と記者会見で述べられています。私もさまざまな方からご意見を伺う中で同様の思いを持ってきました。実際には教員や施設など課題は多いとは思いますが、仰るように、学びたいという方に学びの機会を保障できることを求めます。体験会は実際のニーズを掘り起こすために重要な取り組みだと考えますし、ぜひニーズを掘り起こしながら各地に作ってほしいと思います。申込状況と夜間中学の設置について今後の方針を伺います。

【答弁 教育長】

夜間中学の体験会については、そのニーズを計ることを主な目的として、7月下旬に岐阜市と大垣市で開催する予定です。現在、この体験会には、14名の方にお申し込みをいただいており、年代は10代から90代までと幅広く、40代から50代の受講者が6名と最も多い状況です。また参加の理由別にみると、様々な理由で中学校では十分に学べなかった方、外国の方で母国や日本で義務教育を受けられなかった方などがいらっしゃいます。なお、見学を希望される方も7名いらっしゃいます。

文部科学省では、各都道府県に1校以上、夜間中学を開校することを目標としていますが、本県としましては、まずは、こうした体験会を県内各地で実施し、各地域のニーズを的確に分析したうえで、必要な場所に教育の機会を提供できるよう検討してまいります。

(2)体験会開催地域の拡大について

【質問 中川】

体験会が岐阜市、大垣市で開かれますが、美濃加茂市、可児市等でも要望があります。今後体験会の開催地域を広げる考えについてお聞きします。

【答弁 教育長】

夜間中学については、以前、全県でアンケート調査を行ったところですが、回答数が少なく、どの地域でどのような方にニーズがあるのか十分に把握ができませんでした。そのために、各地域におけるニーズの把握と夜間中学の認知度を高めることを目的に、体験会を行うこととし、まずは人口の多い岐阜と西濃地域で開催することとしました。今後は、県内各地での開催を予定しており、冬を迎える前に飛騨と東濃地区での開催を計画しております。さらに、美濃、可茂地区での開催も見据えて準備をしてまいります。

このように、順次、県内各地で体験会を実施し、回を重ねるごとに、参加者の 学びたい内容や、適切な設置場所などを分析するとともに、県民の皆様の夜間中学に対する認知をより高め、正確なニーズの把握につなげてまいりたいと考えております。

(3)    具体的な協議をするための場について

【質問 中川】

設置場所、時期など具体的な議論を進める必要があると思います。今年度中に教育委員会内部だけでなく、広く関係者を募った協議の場を作って頂きたいですがどのようにお考えでしょうか。

【答弁 教育長】

夜間中学校の設置に向けて、広く関係者が参加する協誦の場を設けることは大切です。協議の場においては、設置主体や設置場所に加え、体験会を開催することで得られたニーズに丁寧に応える学習内容、学校へのアクセスの良さ、他県でも行われている「学びの多様化学校」との併設などについて、幅広く議論していただきたいと考えております。

また、そのメンバーについては、県内市町村教育委員会、他県の夜間中学校長、体験会の講師などが想定されますが、できれば、今回実施する体験会の参加者からもご意見をいただきたいと考えております。一方で、夜間中学の設置にあたっては、新たに教員が必要となること、さらに空き教室等を利用したとしても一定規模の予算が伴うことなどから、丁寧な議論が必要となります。そのため、体験会が一巡し、ニーズ等の分析が整ったところで協議する場を設け、必要な議論を進めていきたいと考えております。

【再質問 中川】

協議の場を作るのであれば、教育委員会や学校関係者だけでなく、支援団体等の方もメンバーに加えていただきたいと思いますが、如何でしょうか。

【答弁 教育長】

先ほどお答えした中で、見学者が7名いらっしゃるというお話をしましたが、その約半数は支援者の方です。さらに、答弁の中でもご紹介しました先のアンケートの回答者で、夜間中学が必要だと答えられた方のやはり半数以上が支援者の方でした。ですから、教育委員会としましては、そうした支援者の方々が多くいること、さらには、そうした方々の声を聞くことは必要だと考えております。先ほど、協議の場のメンバーについて列挙いたしましたが、それは今考えている方々であり、先程来お話していますように、体験会を進める中で、その声を聞きながら、そのメンバーの選定についても同時に検討してまいります。

 

Pocket

↑ページトップへ行く