2021年8月22日 8:52 am
カテゴリ: ゆう子の一言
ねんりんピックに小中学生の動員計画が
ねんりんピックは高齢者60万人が全国から集まるスポーツイベントです。しかもこれはシンプルな競技大会ではなく、「高齢者のスポーツを通じたふれあい」が目的のものです。
そこに観戦という名目で岐阜市内だけでも7つの小中学校が動員されることも判明しました。(写真の資料は井深市議より)
このコロナ禍で子どもたちは運動会も合宿も自粛させられているにもかかわらず、一体なんのために?と多くの疑問が。
もちろん平時であれば県民や参加者にとって有意義な時間が得られるかもしれません。
しかし今はふれあいこそ感染を広げる危険なものになっています。
県民が望んでいるのは、県主導のイベントではなく、自由に集えて楽しめる環境を早く取り戻すこと
本年度の県の予算にはオリパラ関連行事、ホストタウン交流事業、ねんりんピック、国民民文化祭の準備などイベント関連だけでも10数億円が計上されました。イベントを全否定するわけではありませんが、県民が待ち望んでいるのは県が主導する大型イベントではなく、自由に集えて楽しめる環境をいち早く取り戻すことです。
私はこういう姿勢に討論で反対しましたが、今でも予算の組み替えをすべきと思っています。
限りある財源をまずは検査や医療体制などの感染防止対策と県民の生活や営業の応援に最優先で充てるべきです。
また、これらのイベントを開催すれば多数の職員がその業務にあたることになります。
現在、県職員はコロナ対策の最前線で文字通り昼夜を問わず全力で業務にあたっており、余裕はないのが実態です。
さらに今週に入ってから、県民や団体からの要望提出の場が対応不可になり延期・中止になりました。
地方自治体の本来の役割を発揮させるためにも、知事は決断をすべき時だと思います。
中川ゆう子