中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

12月議会、質問。3.感染者増加地域における社会的検査ついて。

2020年12月14日 8:30 pm
カテゴリ: 活動報告

感染者増加地域における社会的検査の考え方について

コロナ感染拡大防止について質問します。年末年始をひかえ、重症化や診察遅れのケースがないよう検査体制や受診体制の強化を要望するとともに、今回は、感染者増加地域における社会的検査の実施に絞って、健康福祉部次長医療担当に質問します。

感染者が増加している今、最も重要なのは、重症者やリスクの高い方の感染を防ぐことであると考えます。県では感染者が判明した時、濃厚接触者やその周辺を積極的に検査することでクラスター対策には成果をあげておられると思いますが、この方法だけでは無症状の感染者を見つけ出すことができずどうしても対応が後手に回るという弱点もあります。

とくに、病院や介護施設など医療や福祉の現場でクラスターが発生しているが、これらの施設では利用者がマスク着用できなかったり抱きかかえるなどの密着もあるため三密回避が不可能です。くわえて重症化リスクが高い方々が多いため、無症状者を探しクラスター化を未然に防いでいく社会的検査の重要性を増しています。

県では、こうした介護など福祉施設に対し、個別指導などの対策を徹底する旨の方針を明らかにされていますが、感染しても無症状というウイルスの特性上、個人の努力で防ぐ段階は過ぎていると考えられます。先の議会では、施設における社会的検査について対象が多すぎる事や検査体制に課題があるとのことでした。

しかし現在、民間検査機関における検査や簡易な検査の実施数が増えており、県や岐阜市の保健所等を通さずに各施設が独自で検査機関へ依頼して検査を実施する方法は検討できるのではないかと考えます。ただ、社会的検査を行えば無症状の陽性者が判明する可能性があり、その場合に備えた濃厚接触者の洗い出しなどの保健所体制の強化は課題であり、国で進めている保健師などの人材バンクを岐阜県でも設置するなどの対応を検討する必要も出てくると思われます。

→そこで【健康福祉部次長医療担当】にお聴きします。社会的検査を実施していくために保健所体制の強化を図るとともに、検査費用への費用軽減など早急に検討し具体化していただいたいと考えます。とくに感染者が増加している地域や流行地域の周辺において、社会的検査を実施するための体制強化や考え方の整理をしておく必要があると思うがいかがお考えでしょうか

答弁 健康福祉部次長 (医療担当)

先日の県専門家会議でも院内・施設内感染について分析されましたが、施設における体調管理、手指消毒といった基本的な感染対策などの不徹底が指摘されたところです。このため、まずは、クラスターが発生した施設への個別指導の強化とともに、8日に福祉施設の関係者との意見交換会を開催し、職員の研修・訓練の実施、通前者の体調確認の徹底などによる感染の未然防止について改めて要請したところです。

ご指摘の高齢者施設、障がい者施設、医療機関、保育所への一斉検査でありますが、施設職員が約I6万人、利用者を含め約24万人と、県人口の1割を超える極めて多くの方が対象となります。

また、仮に感染拡大地域に絞り、民問検査機関を活用しだとしても、結果判明までにタイムラグがあること、定期的に複数回実施するために膨大な検査キャパシティが必要となること、クラスタ一対策など必要な疫学調査との兼ね合いが生じることなど様々な課題があり、その整理にほ一定の時間を要すると考えております。

社会的検査進めていく条件を作っていきたいと思いました。

Pocket

↑ページトップへ行く