中川ゆう子

中川ゆう子岐阜県議|日本共産党

12月議会、質問。(2)岐阜県地域医療構想の見直しについて

2020年12月14日 8:30 pm
カテゴリ: 活動報告

(2)岐阜県地域医療構想の見直しについて

 2点目として、この病床削減の前提となっている地域医療構想について知事にお聴きします。

岐阜圏域で地域医療構想を進める調整会議が11月2日に開かれ、そこで「コロナ患者の受け入れについては非稼働の病床があって助かった。病床数に余力がないといけない」と指摘があったと報道されています。このように、コロナ対策の最前線の医療現場からは、この地域医療構想や病床の削減に異論が出始めています。

地域医療構想での必要病床数は高い病床稼働率が前提になっていますが、コロナ渦で得た教訓は、医療に過度に効率性を求めることは間違っているという事だったと思います。

→そこで、知事にお聴きします。地域医療構想の思い切った見直しの必要性について、どのように考えておられるでしょうか。

答弁 知事

県では、少子高齢化、人口減少が進み、団塊の世代がすべて75歳になる2025年を見据えて、適切な医療提供体制を構築するために地域医療構想を策定し、圏域ごとに将来の機能別病床敷、医療機関相互の連携や機能分担などについて、具体的な協議を進めてまいりました。

一方、今般のコロナ禍を踏まえ、現在、国の社会保障審議会医療部会、地域医療構想に関するワーキングループなどにおいて、新型コロナウイルス等の感染症拡大時の病床確保と、地域医療構想における将来の機能別病床数との関係など地域医療構想全体の制度設計に係る課題について、検討なされております。

その中では、地域医療構想の上位計画にあたる医療計画に、平時からの感染拡大に対応する病床確保などを新たに 「新興感染症等の感染拡大時における医療」ということで位置付ける方向で議論されていると承知しております。

県としましては、こうした国の議論を注視してまいりますが、まずは、入院患者の受入れに必要な病床の確保など、新型コロナウイルス感染症対策に全力で取り組んでまいります。

そのうえで、国の方向も見定めながら、感染症対応に関わる医療提供体制の在り方について、本県の医療に関する計画に位置付けていく必要があると考えております。こうした検討を進める中で、地域医療構想の見直しについても議論してまいります。

再質問   知事にお伺いした地域医療構想について。

「見直しをする」という答弁には期待をしているわけなんですが。国全体で議論が進められているにもかかわらず、岐阜県ではその地域医療構想に基づいて予算計上がされている。そもそもこの地域医療構想が「今は間違っていて見直しが必要」というのであるならば、構想を白紙に戻してから議論をしていかないと意味がないと思います。お答えは。

知事答弁

地域医療構想ですが、当然見直しの方向になるであろう、ということは申し上げましたが、見直しイコール白紙ということではございませんで、全体の感染症対応の医療提供体制と、それから、これまで議論されできた地域医療構想の体制と、どういうふうに、どう再整理していくか、専修正していくかということかと思っておりす。

今回予算に掲げておりますのは、先ほど健康福祉部次長からもご答弁申し上げましたように、すでに様々な議論をしてきた中で、個々の医療機関が自主的にやろうという取り組みを捉えているのでありまして、今後、各圏域の調整会議で議論を行われるわけでありまして、当然、それぞれの地域の感染症の状況についても、その過程で議論がなされるのではないかと思っておりますが、私共としては、今回姐上に上っている自主的な取組みについては、当面の感染症対策の病床確保とは別に進めていただいてよいのではないかと、いうふうに思っているところでございます。

知事に地域医療構想について聞きました。地域の皆さんと考えていきたいと思いました。

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