2025年10月8日 5:53 am
カテゴリ: 活動報告
4、県庁の仕事体験や県の役割を知るツアーの実施について
【質問 中川】県庁舎が完成した直後、初めて県庁を訪れた方が「娘とも来てみたいけど、ただ建物を見るだけでなくて、議会や県のやっていることを一緒に学べるといいな」とおっしゃっていただきました。このアイデアがきっかけで、一昨年の夏に県庁と議会を子どもたちと探検しながら税金の使い道をしっかりチェックするという県庁探検ツアーを企画しました。
その後も、「私たちの税金を使って作られた県庁なのに、行ったことがない」「県ってなにをやっているかよく知らない」という声があり、この夏に第2弾を企画。SNSで小さく告知しただけでしたが当日は子どもたちから大人まで40人から50人前後が申し込みしていただきました。
今年は、県議会だけでなく、県の役割や仕事を身近に知ることができるクイズを考えて、県庁を探検しながら県職員のみなさんに解説していただきました。身近に生き生きと話す県職員や議会事務局の職員の方を間近で見た子どもたちからは、ツアーの後に、「お仕事体験をしてみいたい」といった問い合わせもいただきました。実際に見て、聞いて、学ぶことを組み合わせることで、子どもたちの理解が一層深まると感じましたし、私たちも学ばされることが多かったです。
多額の県民の税金が使われた庁舎であり、県民にひらかれたものであってほしいと思います。最近は、土日や夜間の開放など積極的に県民に開放されており、重要な試みだと思います。が、さらに子どもたちが体験の場や学びを提供できる場にできないかと感じています。
県には、県庁だけでなく様々な施設があります。まず試験的に取り組んで、今後発展、充実させてほしいとの思いをこめて知事に質問いたします。
子どもたちにとって、県庁や県政をより身近に感じ、重要性を学ぶ取り組みは重要です。他都市では、個別テーマを設定したミニ講座とセットで見学会を企画するなど、様々な取り組みが行われています。岐阜県においても、県主催で、本庁舎や県有施設の見学と組み合わせた「県庁仕事体験」や「県の役割を知るツアー」などの企画を検討してほしいと思います。お考えをお聞きします。
【答弁 知事】将来を担う子どもたちに、県の仕事や役割を理解してもらい、県政を身近に感じてもらうことは、大変重要だというふうに考えております。
県では、平成23年度から、学校の夏休み期間を利用しまして、職員の子どもを対象に、親が働いている職場を訪問する「こども参観日」、子どもの授業参観日の逆ですね、親の仕事を見に来る、を開催しております。今年度は8月に約90名のお子さんたちに、県庁や県警察本部で働く親の姿を間近に見ることによりまして、県職員の仕事の一端に触れていただいたところでございます。
また、今回、初めての取り組みとして、私自身が子どもたち全員と直接話す機会を設けまして、県職員の仕事の大切さや県政が身近な存在であることをお話いたしまして、知事室にも入ってもらいました。
参加した子どもたちからは、「県の仕事について知る良い機会になって良かった」「将来、県庁で働いてみたい」という大変ありがたい声をいただきました。こうした取り組みは、議員ご指摘のとおり、県内のより多くの子どもたちにも広げていくことも意義深く、大切な取り組みになるのではないかと思っております。
ご提案いただいた「県庁仕事体験」や「県の役割を知るツアー」については、県の仕事や役割を理解いただく観点からも有効であり、実現に向けて具体的内容を検討してまいります。ちなみに、他県で実施されている県庁の見学ツアーは、県庁施設の見学に加えまして、やはりクイズ形式による県庁の仕事紹介だとか、希望するテーマに応じた学習プログラムなどが行われているようでございます。
本県での実施に当たっては、これら他県での取り組みも参考にしつつ、施設の見学に加え、仕事の体験や、学年に合わせた学びの要素、これを加えるなど、参加した子どもたちが、県の仕事に関心を持ち、県の仕事や役割について理解を深め、将来、社会のために自分ができることを考えるきっかけになるよう見学ツアーの内容を充実させてまいりたいと考えております。




