東海地域(愛知・岐阜・三重・静岡)の県議会で日本共産党は、空白の静岡県を除き、それぞれ1議席しかありません。日頃、ひとりで奮闘するしもおく奈歩(愛知)、中川ゆう子(岐阜)、吉田あやか(三重)の各県議は16日に名古屋市で交流会を開き、活動や悩みを共有しました。交流会は今回で3回目です。
3県議は、愛知県議会の本会議場や委員会室を見学した後、各自の活動報告をしました。自衛隊基地や半導体工場からの排出が疑われるPFAS(有機フッ素化合物)、環境への影響が莫大(ばくだい)な事業費がかかる木曽川水系連絡導水路計画、リニア中央新幹線工事計画など、3県共通の課題が浮き彫りになりました。
さらに東海3県は、管理職に占める女性の割合や平均勤続年数の男女差が全国最下位レベルでジェンダー平等が遅れた地域です。男女の賃金格差について、しもおく氏は、「大企業が女性を『安上がりの労働力』としてきたことが低賃金の構造だということに県は全く触れない」と指摘。吉田氏が、「三重県には超党派の女性議員が集まり、女性の課題について話しあう場があります」と紹介すると、中川氏が「それはとてもいい」と興味を示しました。
吉田氏は、生理用品をめぐる自身のX(旧ツイッター)での発信が大きな話題になったことに触れ、「ここまで大きくなるとは思っていなかったが、女性をめぐる様々な社会問題が可視化されたので良かった」と述べました。
中川氏は自身の周辺でも大きな反響があったと語り、「吉田さんのように問題提起することが大切と感じました」と話しました。(写真左から中川県議、しもおく県議、吉田県議)
交流会の最後に、しもおく県議は「東海3県共通の課題で情報共有しながら、これからの一緒に力を合わせていきましょう」と呼びかけました。(しんぶん赤旗2025年4月18日 付)
東海3県 奮闘“ひとり県議”が交流
2025年4月23日 7:03 am
カテゴリ: 毎日の活動