2024年9月13日 10:03 am
カテゴリ: ゆう子の一言
大垣警察市民監視事件
岐阜県警収集の個人情報について一部抹消を命じる判決(名古屋高裁)
画期的な判決だと思いますが、一方で当然の判決であり嬉しいです。岐阜県警が、風力発電計画について地元で勉強会を開いた個人を一方的に危険人物とレッテル貼りし個人の情報を収集。
そして個人を危険人物とし個人情報を電力会社に提供するなど、どんどん対応がエスカレートしていく異様さを感じる事件です。
県警の正当性が認められてしまえば、誰もがその対象になりうるというとんでもない話です。
一審では岐阜県警が収集した個人情報を特定の会社に漏らした事を悪質で違法だとしました。
この判決を不服としていた岐阜県ですが、報道によると今回はさらに県が保有する情報の一部抹消まで命じられています。
これから判決文を読みたいと思いますが、県民のための警察であるべきなのにまちをよくしたいという願う人を危険人物だとレッテル貼りし、収集した個人情報を会社に漏らすという行為は県民の立場に立っているとはいえません。
そして、この事件に関係する原告の心の傷は深いものがあると感じています。
そういえば2022年3月の一審判決後の控訴の際は、私の一般質問前日に採決されるというスピード議決で議会質問もできませんでした。
悔しい思いで反対討論に立ったのを昨日のように覚えています。
今度こそ岐阜県はこの判決を重く受け止めるべきです。
原告、そして支援者の皆様の闘いに心から敬意を表します。
本当にお疲れ様でした。
中川ゆう子
▶︎朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/sp/articles/ASS9D23WZS9DOIPE009M.html
▶︎NHK
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagoya/20240913/3000037561.html
▶︎2022年3月議会 県の控訴に対する反対討論